ハワイの玄関口、ホノルル国際空港の名称がダニエル・K・イノウエ国際空港に変更されました。英語表記ではDaniel K. Inouye International Airportです。Daniel Ken “Dan” Inouyeさんは日系人初の連邦議員となり、1963年から50年近くにわたって上院議員を努め、アメリカの歴史上アジア系アメリカ人が得た地位としては最上位、大統領継承順位第3位の高位にまでなった方です。ホノルル空港を維持・発展させるため、毎年資金を確保し、空港の発展と整備に尽力したとして、イノウエさんの名前となりました。
（写真はダニエル・K・イノウエ国際空港公式ＨＰより引用）
ちなみに今年の1月には、ハワイ島のコナ空港が先駆けてエリソン・オニヅカ・コナ国際空港（ Ellison Onizuka Kona International Airport at Keāhole）と改称されております。オニヅカさんは、アメリカ空軍の大佐で、日系人初のアメリカ人航空宇宙局宇宙飛行士です。ハワイ島のコナ出身で、1986年のチャレンジャー号爆発事故により39歳で亡くなっておりますが、マウナケア展望台の名称がオニヅカセンターだったり、駐屯地の名前がオニヅカだったりと、功績を称えてご本人の名前が付けられております。今回の空港名変更もハワイ州知事が偉業を讃えるため、コナ空港の名称変更案に昨年署名していたそうです。
全ての空港には3レター（スリーレター）（国際航空運送協会によって定められた空港コード）があります。例えば、成田はＮＲＴ、羽田はＨＮＤなど名称の頭文字などを使用した任意のアルファベッドです。ダニエル・K・イノウエ国際空港は、旧コードのＨＮＬがそのまま使用されることになっています。過去の例としても名称が変更され現在でもアルファベッドが一致しない空港がいくつかありますが、ジョン・Ｆ・ケネディ空港は以前アイドルワイルド空港、ＩＤＬから現在のジョン・Ｆ・ケネディ空港に変更後、3レターもＪＦＫに変更しました。統一されるケースもあることをハワイのテレビニュースでは紹介しております。
しかし、イノウエ空港と浸透するまでしばらく時間がかかりそうですが、こんな素晴らしい日系人の方がいたという歴史はうれしいですよね。ちなみに、2013年にはハワイ島のサドルロード（コナとヒロを結ぶ最短の道路）もダニエル・イノウエ・ハイウェイと名称が付けられました。
↓クリックお願いします。
